明石家さんま氏は4月16日放送のラジオ番組「ヤング
タウン土曜日」冒頭、次のように語った。(以下敬称略)
熊本を中心に大地震が起きたばかりの頃である。
「こういうときにお笑い芸人っていうのは困る」
「苦しんでる人たちが俺のテレビを見て、ちょっとでも
笑っていただければ」
さんまは「落ち込んでる人を助けたい」という思いも抱
えてお笑いの世界に入ってきたが、「ホンマに落ち込ん
でる人に対して、笑いは必要なのか」という壁にぶつか
るとしている。
「(芸人は)不幸な商売やなと思う」
「おもろいこと言ってくれって役割だと思って、『笑える
心境じゃないときに笑いを』って笑わそうとはしてるんで
すけど。俺が今、被災地に行って、『大丈夫でっせ』って
言うのもすごく......。やってあげたいけど、『邪魔じゃアホ』
って言われるかわからないじゃないですか」とさんまは苦
笑気味に語った。
「落ち込んでる人を助けたい」
落ち込み方の種類にもよる。
お笑いどころではない、という方もおられるだろう。
だが、基本的に落ち込んでいる人にも、お笑いは意味
がある。
お笑いの精神リフレッシュ効果は、想像以上に大きい
のである。