私はあるソフトをインストールし、使っていた。
マルウェア対策用のソフトである。
少しでも安全対策の足しになれば、と思ってのことである。
インストールしてから、そのソフトに注意書きが表示され
た。
「試用期間は残り2週間です」
えぇ？
試用期間って？
フリーソフト、無料ではないのか？
そのソフトは外国製である。
インストール時には、そうした表記は見当たらなかった。
外国製のソフトには、こういうのが多いなぁ。
商習慣の違いだろうが、日本ではありえないことだ。
海外ではよくある一定期間を無料で使わせて、気に入っ
たら有料化という流れである。
まぁ、2週間経ったらプレミアム機能は使えななるが、基
本機能は継続使用できる、あるいは広告が表示されるよ
うになるといった処置がなされ、継続使用できるのだろう。
何しろ「フリーソフト」という触れ込みで告知してあったの
だ。
そして、2週間が経過した。
私はソフトを確認した。
「試用期間が過ぎています」と表示される。
次に「購入はこちら」の案内が出てきた。
私はいろいろクリックしてみる。
どうやら購入しないと、セキュリティは使用できないよう
だ。
そうか、私の考えが甘かった。
都合よく解釈しすぎであった。
私はそのソフトをアンインストールした。
日本語対応しておらず、購入は大いにためらわれる。
私はそれからすぐに、代替えのソフトをインストールした。
継続使用不可の場合に備えて、いくつか有力ソフトを
調べておいたのだ。
こちらは、無料である。
「安心して使ってください」という表記もある。
どちらも同じような機能なのに、この違いは興味深い。
