以前のブログ記事で記したように、私のパ
ソコンは、メモリが少ない。
２２４MBしかない。
そのため、動きがとても遅い。
深呼吸一回分は遅い。
起動すると、まずセキュリティーソフトが自
動新規書き換えを開始する。
それが終了するまで10分ほどかかった。
これはセキュリティーソフトによってかかる時
間が異なるのであろうが、以前はもっと早か
ったように思う。
私は（セキュリティーが厳重になってきたので、
書き替えにもより時間がかかるのかな）と思っ
ていた。
その間は、インターネットを開くことも出来ない。
私は上半身のストレッチをしてやり過ごす。
やっとネットが見られるようになっても、やはり
動きは遅い。
１ページを完全に表示するまでに30秒ほどかか
る。
少しグラフィックが凝っていたり、画像や動画が
沢山貼ってあるページだと1分以上かかる。
中には5分以上はかかるページもある。
リンク先をクリックしてもなかなか表示されない。
待ちくたびれて他のことをしていると、忘れた頃
に表示されるのである。
それでも、待っていればいずれは表示されるの
で、ジッと待っていた。
待つことは、精神力の鍛練になる。
私は同時にその間、指をマッサージしていた。
ストレッチやらマッサージやらと、この遅いパソコ
ンは私の精神と肉体双方の健康メンテナンスに陰
ながら貢献しているようだ。
だが、実はこれだけではない。
何面も同時に表示していると、パソコンそのもの
がフリーズしてしまうことがある。
そうなると、ブラウザのプロセスを強制終了させる
か、パソコン自体を再起動するしかない。
これをやると、当然時間がかかる。
すると、その間、ストレッチとマッサージが開始さ
れる。
或いは、ブラウザが勝手に終了してしまうこともある。
ブログ記事を記している際に、参考や引用で他に
何面か出していた際、これが起こった。
ブラウザが、ススーッと閉じてしまったのだ。
その時途中まで書いていた記事は予告なく消えて
しまったのだ。
そのため私は、記事を書き直すしかなかった。
他にも起動中のAdobeのソフトが途中で止まってしま
い、終了してしまう。
読んでいたのに「あれれれ？」である。
こうしたことが、たまに起こるのなら、まだ我慢できる。
だが、ここ数週間、これが頻発していたのだ。
私は、こうした状況にウンザリしながらも、少しは楽
しんでいた。
（なるほど、これが遅いパソコンというやつか）
私は遅いパソコンについて話としては読んだり聞
いたりはしていたが、実際に経験したことがなかった。
遅いパソコンにイライラさせられた話、遅い動きに待
ちくたびれた話などを聞いても、自分が経験していな
いので実感がわかなかったのだ。
しかし、今はそれが目の前で展開されている。
では、何故そうなるのか？
こうした事態が起こるのは、パソコンのメモリ不足で
あることは間違いない。
そもそも、セキュリティーソフトを稼働している時点で
割り当てメモリを超過していたのである。
では、足りないメモリはどう補っていたのか。
パソコンは自動的にいわゆる仮想メモリを利用してい
たのだ。
これは一旦ハードディスクに情報を移し、それを再び
読み込んでいたのである。
普通はメモリに情報を保留して作業が進んでいくの
だが、メモリが既に満タン手一杯なので、それは出来
ない。
仕方なく、パソコンはそのメモリ機能をハードディスク
に委託していたのである。
本来の機能ではないことをハードディスクがしている
ので時間がかかって当然である。
よくある「遅いパソコン」なのである。
やった、話のネタが出来た。
これで私も将来「私の前のパソコンが遅くてねぇ～」
という話が出来る。
こうした、ちょっとしたずっこけ話は話のネタとしては
最適なのである。
私は内心喜んでもいたのだった。
しかし、それにも限度がある。
私にも我慢の限界がある。
話のネタも十分収拾されたと思われる。
もう新しい展開を起こしても良いだろう。
私は、前から考えていたことを実行に移すことにした。
それは、メモリの増設である。
～続く～
