不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

千住真理子のDJ。

  私はNHK-FMの「DJクラシック・恋するヴァイオリ
ン」を毎回楽しみにしている。
 DJの千住真理子氏の強烈な個性あるトークが聞
き応えがあるからである。(以下敬称略)
 番組のトーンは、明るくない。
 暗いということではない。
 「放送だから」というような、お約束の明るさはゼロ
なのである。
 軽薄さも無い。
 親しみやすさを増そう、とする意図が透けて見える
ような軽さは一切無い。
 だが、そこに不自然さは無い。
 気持ちのままにトークをしているように聞こえる。
 それでいて、あのムードである。
 洞窟の中でささやきかけられているような響きがある。
 千住の重々しいトークが番組全体を支配している。
 そうした姿勢が厭味に感じられることは無い。
 思いのことは重いのだが、押しつけがましさや虚勢、
決めつけといった要素がまるで無いからであろう。
 番組中に読まれるリスナーからのお便りも、軽めな
ものは少ない
 軽い感じのお便りも届いているのだろうが、あえてそ
れらを番組で取り上げることは避けているのだろう。
 これが千住の自然体なのだろう。
 このスタイルは唯一無二であろう。
 ラジオDJとしては他に例がないだろう。
 ラジオだけにとどまらず、テレビでもいないと思われる。
 放送に出るような有名人としては異例の存在といえる
だろう。
 人気ヴァイオリニストにして、あのトークである。
 実に希有なキャラクターだと思う。