不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

フィル・ウッズ氏、ご逝去。その⑥

に、未亡人となった中国系アメリカ人の様な名前を
持つチャンと結婚したとされている。
 このエピソードは、多くの訃報記事でも語られてい
る。
 師と仰ぐパーカーの残された夫人と結婚してしまう、
ありそうで、ない話であろう。
 いくら尊敬しているとはいえ、その夫人と結婚まで
する。
 このエピソードは、ウッズの生前にもよく語られてお
り、彼の性格を端的に表しているとされている。
 一本気で熱い性格で、一気に突き進む行動力を感
じさせる。
 だが、このエピソードは果たして真実なのだろうか?
 本当にそこまでするのだろうか?
 私は疑問に思っていた。
 ウッズが老境に入った頃に、この件についてインタ
ビューの中で問われている。
 実はウッズは、この件について肯定はしていない。
 曖昧な受け答えしかしていない。
 コメントの内容を読んでも、もう一つ判然としないも
のだった。
 むしろ否定的な、つまり結婚はしていないニュアン
スを感じさせる発言に終始していた。
 結婚していたのなら「していた」と断言するだろうし、
していなければきっぱり否定するだろう。
 何故中途半端な受け答えをしたのだろうか?
 おそらく入籍はしていなかったのだろう。
 しかし、結婚生活はおくっていた。
 事実婚のような状態だったのではかろうか。
 この時のインタビュアーは大した度胸の持ち主で
ある。
 普通、こんなことはなかなか聞けないものである。
 そこをストレートに問いただしたので、ウッズも応え
たのであろう。
 「まぁ、このことについては、深く詮索しないでくれ」
 ウッズにしてみてみれば、そんなところだったのか
もしれない。

 ~続く~