NHK-FMの「あなたの知らない作曲家たち」を聴
いている。
今日はバッハがテーマである
バッハとブクステフーデとのエピソードが紹介され
た。
20歳のバッハは、4週間の休みを取りブクステフー
デに会いに行った。
音楽を教えてもらうためである。
オルガニスト・バッハにとって、その時代のオルガ
ン演奏の大巨匠ブクステフーデは憧れだった。
バッハは400㎞の距離を徒歩で会いに行った。
徒歩である。
400㎞である。
とんでもない距離である。
それでも歩いて行った。
昔の人は健脚だったと言われるが、それにしても大
変な距離である。
ブクステフーデは、バッハに会うとすぐにその才能
を見抜いた。
そして彼の教会オルガニストの地位をバッハに譲っ
ても良い、と提案をした。
当時の教会オルガニストと言えば、特権的であり独
占的で地位と名誉と富が保証された地位だった。
だが、それには条件があった。
バッハがブクステフーデの娘と結婚しなければならな
い、というものであった。
バッハは、この話をあっさりと断った。
番組ではその理由は明かされず、うやむやにされて
いた。
このエピソードは割とよく知られている。
実はブクステフーデの娘は、ブサイク嬢だったそうだ。
そのためバッハは躊躇なく断った、と言われている。
バッハは4週間の休暇の予定を4カ月に延ばして、ブ
クステフーデの元に留まった。
それでも、縁談を断ったのだから、やはりそうなので
は?と言われている。