ネットをいろいろ見ていた。
その中にこんな言葉が出てきた。
「梨の礫」
これはなんと読むのか?
「なしのつぶて」で良いのか?
どうも、それで正しいようだ。
「なしのつぶて」という言葉は、もちろん知っている。
こちらから便りもしくは問い合わせをしたが音沙汰
なし反応がない、という意味だろう。
実は、私は「梨の礫」を梨と書くのは知らなかった。
「無しのつぶて」だと思っていたのだ。
お恥ずかしいことであるが、本当である。
ちょっと調べてみる。
「梨」は果物のナシのことであり「無し」と音が同じ
なので掛詞として使われている。
そのため梨という果物はこの場合、意味はない。
なるほどねぇ。
では、これってシャレってことになるのか。
「無しのつぶて」とせずに「梨のつぶて」とする。
音が同じなので、とりあえず意味として関係なくと
も使ってしまう。
これは面白日本文化の一端である。
使われた梨にしてみればいい迷惑である。
「なしのつぶて」に良いニュアンスはないからだ。
殆ど悪い場面で使われる。
梨には罪はない。
一種の名誉棄損である。
「梨」を「無し」とかけた言葉は、他にあるのだろうか?
ほぼこれだけではなかろうか。
そういう意味では貴重な例とも言える。
そうはいっても私にとっては「なしのつぶて」は、や
はり「無しのつぶて」だなぁ。