不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

本のネットオークション。

 私はヤフー・オークションを見ていた。
 ある古本に行き当たった。
 お、これは、珍しい。
 その本は1960年代末に絶版となっている。
 その後、ごく少部数が非売品として出版され著者
の関係者に配られたようだ。
 スタート価格は1000円だった。
 出品者は普通の中古本業者のようだ。
 この本の価値がわかっているのか、いないのか。
 1000円とは、なんとも安い。
 私が最初に見たときはそれでも3000円になってい
た。
 私も入札をした。
 今後も値は上がるだろう。
 だが、4000円台で手に入るのなら、安い。
 私はそう見込んでいた。
 日が過ぎ、最終日になった。
 価格は、殆ど変わっていない。
 終了時刻は夜遅い時刻だった。
 私は入札の結果を確認することなく就寝した。
 睡眠第一である。
 翌朝、さていくらで落ちただろうか。
 まぁ、私の入札額では無理だったろう。
 商品ページを見る。
 決定価格は、いくらだ?
 46000円だ。
 46000円!
 なんという額だ。
 私は、せいぜい高くついて12000円前後だろうと
踏んでいた。
 その読みは甘かった。
 どうしてもこの本が欲しい入札者が何人もおり、終
了1時間前から急騰していったようだ。
 一冊46000円かぁ。
 それくらいの価値はあるとは思うが、私には出せ
ない額だなぁ。
 本は目の毒である。