大晦日の夜、初詣はどうしようか?
深夜零時になると、気温は下がる。
寒い中に出ていくのは嫌だなぁ。
でも、かがり火や綺麗に整えられた境内も見てみ
たい。
甘酒も頂けるので、飲んでみたい。
行ってみたいなぁ。
でも、寒い。
迷った末、結局行かないことにした。
寒さには敵わない。
私はいつも通りに床に就いた。
布団の中でラジオを聞く。
年末特番でそれなりに面白い。
年を跨いだ生放送で番組中に新年を迎えるという
趣向のようだ。
私は聞いていたが、11時半頃にラジオのスイッチを
切った。
おそらく、この番組パーソナリティーだと零時になる
と「ハッピーニューイヤー!」と叫んで大騒ぎすること
だろう。
私はそう言うのは、いま一つ好きではない。
日本人なら日本語で静かに年越しを伝えれば良い。
私は、眠りに就こうとしていた。
私はまどろみの中へ入っていく。
そして、異変は突然やってきた。
「バッカ~ン!」
静寂を時ならぬ爆音が突き破ったのだった。
~続く~