不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

大指揮者とは知らず。

 目が覚めたのでラジオをつけた。
 週末の深夜から朝は、いつもと違う局を聴いてい
る。
 クラシックの番組である。
 番組のタイトルコールの後、いきなり曲が始まる。
 この番組では、曲紹介は曲が全部終わってから
である。
 はて、何番だろう?
 私のモーツアルトに関する知識は実に拙い。
 知らないことばかりである。
 辛うじて、これがモーツアルトの曲だ、ということが
分かる程度である。
 ホォ、なかなか良い演奏だな。
 私は布団の中で聞き入る。
 即興的な躍動感がある。
 誰の指揮なのだろう?
 最近の録音か?
 それとも1970年代頃のものか?
 曲が終わった。
 やっと曲紹介だ。
 「交響曲第39番 変ホ長調 K.543 ブルーノ・ワル
 となると、ステレオ録音最初期の録音である。
 後で調べると1960年2月の録音とある。
 へぇ~、これがブルーノ・ワルターか。
 聴いたのはこれが初めてではない。
 ラジオでモーツアルト交響曲と言えば、ほぼ無条
件にワルター指揮の盤をかける番組が、これまでに
いくつもあったからだ。
 聴いたことは何度もある。
 だが、まともに気を入れて聴いたことは今回が初め
てだと思う。
 なるほど、これがワルターか。
 大指揮者と呼ばれる所以が少しわかった気がする。
 週末の朝に、嬉しい収穫であった。