今日のNHK-FMの”名演奏ライブラリー”は先週に
引き続き指揮者フルトヴェングラーの名演が特集さ
れた。
私はフルトヴェングラーは好きでも嫌いでもない。
優れた指揮者だとは思うが、入れ込むような気持
ちにまではなれない。
心とした古典派の演奏であったが、今週はロマン派
の作品を取り上げていた。
まずは、シューマンの”マンフレッド”序曲・作品
115だった。
甘さを排した重厚な演奏である。
こちらも力強い輪郭がはっきりとした演奏だった。
打楽器が強調されているように感じた。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲だった。
う~ん、これは良いなぁ。
フルトヴェングラーは協奏曲などでは実に良いと思う。
オーケストラが出過ぎずソリストを引き立てる技に
長けていると思う。
私はメニューインは好きなヴァイオリニストなので尚
更そう感じるのかもしれない。
だった。
この曲でも打楽器、特にティンパニが強く響いていた。
ちょっとやり過ぎではないか、と思えるほどだった。
それがフルトヴェングラーの流儀なのか、たまたま
この録音がそういう傾向だったのかは私はわからない。
だが、演奏そのものは素晴らしいものだった。
最後は、シューベルトのロザムンデから間奏曲変ロ
長調だった。
この演奏はちょっと重々しすぎるように聞こえた。
シューベルトはもっと軽くても良いのでは?と思った。
フルトヴェングラーは素晴らしいとは思うのだが、細
部において私の感覚、好みと異なる部分がある。
もうちょっと軽めに指揮しても良いと思われる。
だが、軽くなってしまったらフルトヴェングラーではな
くなってしまうのだろう。
番組としては楽しめた。
来週はトスカニーニだそうだ。
こちらも楽しみである。