不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

今週もフルトヴェングラーだった。

 今日のNHK-FMの”名演奏ライブラリー”は先週に
引き続き指揮者フルトヴェングラーの名演が特集さ
れた。
 私はフルトヴェングラーは好きでも嫌いでもない。
 優れた指揮者だとは思うが、入れ込むような気持
ちにまではなれない。
 先週はモーツァルトベートーヴェンらの作品を中
心とした古典派の演奏であったが、今週はロマン派
の作品を取り上げていた。
 まずは、シューマンの”マンフレッド”序曲・作品
115だった。
 甘さを排した重厚な演奏である。
 続いては交響曲第4番ニ短調・ 作品120だった。
 こちらも力強い輪郭がはっきりとした演奏だった。
 打楽器が強調されているように感じた。
 3曲目はソリストにユーディ・メニューインを迎えての
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲だった。
 う~ん、これは良いなぁ。
 フルトヴェングラーは協奏曲などでは実に良いと思う。
 オーケストラが出過ぎずソリストを引き立てる技に
長けていると思う。
 私はメニューインは好きなヴァイオリニストなので尚
更そう感じるのかもしれない。
 4曲目はブラームス交響曲第3・ヘ長調 作品90
だった。
 この曲でも打楽器、特にティンパニが強く響いていた。
 ちょっとやり過ぎではないか、と思えるほどだった。
 それがフルトヴェングラーの流儀なのか、たまたま
この録音がそういう傾向だったのかは私はわからない。
 だが、演奏そのものは素晴らしいものだった。
 最後は、シューベルトのロザムンデから間奏曲変ロ
長調だった。
 この演奏はちょっと重々しすぎるように聞こえた。
 シューベルトはもっと軽くても良いのでは?と思った。
 フルトヴェングラーは素晴らしいとは思うのだが、細
部において私の感覚、好みと異なる部分がある。
 もうちょっと軽めに指揮しても良いと思われる。
 だが、軽くなってしまったらフルトヴェングラーではな
くなってしまうのだろう。
 番組としては楽しめた。
 来週はトスカニーニだそうだ。
 こちらも楽しみである。