6㎞の差。

　今回の台風18号は、当市には赤丸暴風円で通過

した。

　強く吹き大雨も降ったが、全体としてはそれほどで

もなかった。

　庭木が折れたお宅もあった。

　だが、悲惨なと言うほどではなく、おおむね想定以

下だったようだ。

　そのため私は余所の地域の様子を観察するだけの

余裕があった。

　私はピーク時に気象庁の高解像度降水ナウキャスト

のページを見ていた。

　降水量を見れば、雨の降り方が減るわけでものだが、

やはり気になる。

　ナウキャストは、降雨量が色で示される。

　暴風がピーク時、当市の降雨量はほぼゼロだった。

　隣の市を見ると、紫色である。

　これは一時間雨量に80ミリ以上ということで、危険な

雨量とされている。

　避難勧告が出されていた。

　道路が冠水し、何本もの川が氾濫寸前になっていた。

　だが、当市はなんともなかった。

　この差は何なのだろうか。

　距離にしてたった6㎞である。

　ピンポイント豪雨といった感じである。

　台風には未解明なことが極めて多い。

　これもそのひとつではないだろうか。