不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

音楽的・関西風の名前。

 NHK-FMの”古楽の楽しみ”を聞いてた。
 今週は、バロック音楽におけるオルガン曲が特集
されている。
 月曜日にはドイツの作曲家が取り上げられた。
 その中でヨハン・クリスティアン・シーファーデッカー
という人が紹介された。
 シーファーデッカーはバッハやヘンデルらと同じ世
代の作曲家・オルガニストである。
 同時代の大物作曲家・オルガニストであるブクステ
フーデの助手を務めた。
 この時代にはピアノはまだ発明されていない。
 そのため作曲家はチェンバロやオルガンを弾いてい
た。
 ブクステフーデはリューベックにある聖マリア教会の
オルガニストだった。
 当時の教会オルガニストは音楽家にとっては、憧れ
であった。
 地位と収入が保証されるからである。
 ブクステフーデは助手シーファーデッカーにオルガニ
ストの席を譲る条件を出した。
 自分の娘との結婚しろといものだった。
 この娘は、この時三十歳だった。
 時は十八世紀初頭である。
 その時代に、その年齢まで未婚ということは、それなり
の事情や問題があったようだ。
 ちなみに優秀なオルガニストであったヘンデルやバッハ
にも、この縁談&就職話は持ちかけられた。
 だが、両者とも断っている。
 シーファーデッカーは、この話を承諾しこのブクステフーデ
の娘と結婚した。
 そして、教会オルガニストの地位を獲得した。
 シーファーデッカーは、この地で音楽活動に励み音楽の
普及に貢献した。
 沢山の作品を作曲したが、その多くは消失し現存する作
品は僅かだそうだ。
 それにしても、このシーファーデッカーという名前は音楽
的であり日本的でもある。
 それも関西・大阪風である。
 
 「シ~、ファ、でっか!?」
 
 オルガン曲は見当たらなかったので合奏曲を載せておく。
 なかなか良い曲だと思う。