不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

アル・パチーノが演じていたら?その④

 ”スター・ウォーズ”にキャスティングされた当時
ハリソン・フォードは無名俳優だった。
 映画には殆ど出ていない。
 出たとしてもセリフも無く役名も無いような役で
あった。
 出ているのにクレジットさえされていない作品も
ある。
 ほんの数十秒だけ映るだけで姿を消す。
 確かに出てはいるが、話の本筋とは何ら関係な
い役だった。
 それもごくたまにである。
 フォード本人は映画に出たいのだが、お呼びがか
からなければどうしようもない。
 仕方がないので、特技の大工仕事で生活費を得
ていた。
 フォードは腕が良かった。
 ハリウッドやビバリーヒルズのセレブリティたちが
顧客となった。
 室内リフォームを依頼したミュージシャンのセルジ
オ・メンデスがその腕前に感嘆したそうだ。
 高級資材を使い凝った仕事が要求されるであろう
それらの現場でもフォードは大工として信用を得ていた。
 驚くことに、この大工の技能は独学なのだそうだ。
 独学でトップクラスの技能を身につけるとは、フォード
は異能の人と言えるだろう。
 ある種の天才かもしれない。
 そんなフォードが”スター・ウォーズ”という新作映画
の重要な役柄で抜擢されることとなった。
 フォードはジョージ・ルーカス監督の前作”アメリカン・
グラフティ”にも端役で出ている。
 その時の好印象も抜擢の要因となったようだ。
 フォードは”スター・ウォーズ”一作により大スターとな
った。
 大工兼業俳優からハリウッド・スターとなった。
 そのきっかけを作ったのがアル・パチーノだったわけで
ある。
 もし、パチーノがハン・ソロ役を蹴っていなかったら、ど
うなっていたであろうか?
 ひょっとしたらフォードはビバリーヒルズの有名工務店
の経営者になっていたかもしれない。
 ~続く~