不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

アル・パチーノが演じていたら?その①

ついての記事で「コロンボ役にピーター・フォークがお
さまるまでには、いろいろあった」と記した。
 映画やテレビドラマの配役は事前の企画通りに決
まるものもあれば、想定した俳優に断られてしまうこ
ともある。
 そうなれば別の俳優に依頼しなければならない。 
 ”刑事コロンボ”の場合はまずビング・クロスビー
断られた。
 ビング・クロスビーコロンボ警部とは、今にして思
うとおかしな感じだが、原作者コンビは是非クロスビー
コロンボ刑事をやってもらいたかった。
 クロスビーのような大物にコロンボ警部役を託した
かったのだ。
 だが、クロスビーは簡単に断ってしまった。
 次に原作者コンビは、ベテラン俳優のリー・J・コッブ
に話を持っていく。
 そして、こちらも断られてしまう。
 結局コロンボ役は、ある程度の人気はあったものの
その当時は決してスター・大物とは言えない俳優ピー
ター・フォークが演じることとなった。
 これは大抜擢である。
 元々は大スター・ビング・クロスビーが演じるはずだ
った役である。
 大抜擢ということは、同時に制作者サイドとしては
大きな賭けでもある。
 うまくいかなかったら、折角の企画も失敗作となって
しまう。
 結果として”刑事コロンボ”は空前の大ヒットとなった。
 フォークの起用は正解だったのだ。
 こうした、配役の裏話は、かなり後になってから判明
する。
 それも、ごく稀でしかない。
 制作者サイドは、こうした話には口を閉ざす。
 話が洩れるのは、依頼があった俳優がインタビューな
どで話すケースくらいのものである。
 そうした話が先日明らかになった。
 その俳優はアル・パチーノである。
 
 ~続く~