不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お祭りの準備に行ってきた。その④

 役員たちが帰ってくるまでは待機するしかない。
 この状況なら明日に延期なるだろう、それが常
識だ、そんな空気になっていた。
 難しい判断ではなかろう。
 大風が吹くか吹かないかは5分5分ではない。
 台風並みに風が吹くことはまず間違いないこと
だった。
 私たちは待つしかなかった。
 私は周囲の家や庭を眺めたり、停めてあるクル
マを見ることにした。
 皆さん、きっちり手入れをされているなぁ。
 雑草など一本もない。
 おや、このクルマは珍しいな。
 どこのかな?
 ニッサンか、洒落たスタイリングだな。
 幾らぐらいするのかな?
 そんなことをしながら時間を過ごしていた。
 それにも飽き始めた頃に、やっと役員は戻ってき
た。
 腕時計を見る。
 20分も経っている。
 そんなにかかることか?
 役員たちは皆の前に横に並んだ。
 そしてそのうちの一人が口を開いた。
 その言葉は場の空気を一変させた。
 
 ~続く~