当地の時計店は、どこもお高く留まったような店
ばかりなのか。
私は次の時計店を探すことにした。
時計店は当地にも意外に沢山ある。
かつて時計店は商店街には必ずあったからだ。
近所が駄目、同じ中学校区も今一つ、となると
もう少し足を伸ばすことになる。
私は、当地の有名仏閣の門前町を自転車で走
っていた。
そこにも時計店はあった。
土産店や飲食店と並んでいる。
商店街ではなく、門前町の時計店ということにな
る。
日柄や時間帯にもよるが、参拝客は多い。
参拝客が「あっ、腕時計が止まってしまった」と
持ち込むことがあるのだろうか。
そう滅多に旅先でそんなことにはならないだろうし、
やはり地元顧客むけだろうか。
人の流れは繁華街並みにある。
商売に人通りは多いに越したことはない。
この立地は案外商売に適しているのだろう。
あくまでも店の外から見た印象だが、繁盛している
ように見える。
廃れた店よりも流行っている店を利用したいのが
人の常である。
私はそこへ腕時計を持って行くことにした。
~続く~