不二家憩希のブログ

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遠藤太津朗さん、ご逝去。その⑥

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私が遠藤太津朗さんを初めて知ったのは”銭形平次
での三輪の万吉親分役だったと思う。
 その頃は私はまだほんの小さな子供で、俳優の演
技について今以上にわかっていなかった。
 万吉親分を見ていても(平次に格別の対抗心を燃や
すおじさん)くらいにしか思っていなかった。
 その後も遠藤さんは時代劇や現代劇で悪代官や悪
党の役で、度々観ていた。
(あぁ、この人、また出ている~)という感じである。
 私は特に遠藤さんに気を留めることはなかった。 
 だが、テレビドラマ”京都殺人案内”を観るようになり、
遠藤さんへ対する見方は大いに変っていった。
(この人は演技がうまいんじゃないかな)と思うようにな
った。
 作品では、主役の音川刑事にぼやいたり突っ込んだ
りという場面が殆どだった。
 それらのやりとりが絶妙なのだ。
(う~ん、これは素晴らしい。とても演技とは思えん!)
 私はそう感じるようになっていった。
 私の中で遠藤さんの位置づけは、急速に上がってい
った。
 そして、数年前から、遠藤さんは私にとって国内俳優
ナンバーワンの俳優となった。
 やはり、あの演技力は圧倒的である。
 自然な台詞回しと細かい所作は、流石である。
 迫力がありつつも愛嬌もある。
 怖いと同時に面白い。
 人の持つ相反する二面性を同時に表現できる希有な
俳優なのである。
 ちなみに私の海外俳優ナンバーワンはピーター・フォ
ークである。
 フォークは昨年、遠藤さんは先頃お亡くなりになってし
まった。
 人の死は自然の流れの中では当たり前のことではあ
るが、やはり寂しいものである。
 幸いにも遠藤さんもフォークも残された作品数は多い。
 私たちは、お二人の作品を観て、これからもより親しも
うと思っている。