不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク≒コロンボ警部 その②

 ”刑事コロンボ”シリーズは1978年5月13日放送
の”策謀の結末”で終了した。
 45作品目であった。
 これは、視聴率が思わしくなくて終わったのでは
なかった。
 番組自体は人気があった。
 だが、作品の内容・質を維持していくことに制作
現場が限界を感じていた。
 要するに「ネタ切れ」である。
 「煮詰まり」と言っても良いかもしれない。
 これは、仕方がないことである。
 作品ごとに監督や脚本を変えていっても、それに
も限界がある。
 多くのファンは番組終了の告知を知ると(あぁ、や
っぱりね)と思った。
 ”刑事コロンボ”は元々一作だけの単発ドラマ用に
書かれた作品である。
 それが、これほど長く続いたのであるから上出来
である。
 番組が終わって残念ではあったが、(また、ちょく
ちょく再放送されるのでは)という希望もあった。
 それに”刑事コロンボ”は、推理もののドラマであり
ながら、繰り返しの鑑賞に耐える希有な作品である。
 一度目は、普通に楽しめるし、二度目に見る時に
は(コロンボがどの時点で、犯人だと確信したのだろ
うか?)という点を探りながら観ることが出来る。
 3度目は犯人の豪邸の豪華な調度品等をチェックし
たり、コロンボの表情の変化など細かい部分まで見
ていく。
 見どころは沢山用意されている。
 ”刑事コロンボ”は何度観ても面白い。
 そのため、ファンは番組が終わっても大して喪失
感は感じなかった。
 
 ~続く~