不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

牛が聞きに来るジャズ。

 先日、ネットで次のような映像が紹介されて
いた。
 フランス南東部ローヌアルプ地方、リヨンの南
東85㎞に位置するオトゥランの牧場での出来事
である。
 オトゥランは緑に恵まれた空気のうまそうな土
 そこにある牧場にジャズバンドがやって来た。
 アメリカはユタ州The New Hot 5というニュー・
オリンズ・ジャズのバンドである。
 私はあまり詳しくはないが、ニュー・オリンズジャ
ズも好きだ。
 全体に朗らかな傾向の音楽なので、聞いていて
楽しくなって来る。
 さて、この牧場コンサートを聞いてみる。
 まずはチューバが演奏を始める。
 この人がこのバンドのリーダーだ。
 ニュー・オリンズ・ジャズでは、低音部は弦楽器
であるコントラバス(いわゆるベース)ではなく、こ
のチューバが担当する。
 ニュー・オリンズ・ジャズは元々は葬送の行列の
際に行進する楽団に由来しているからだ。
 ジャズの世界に、本来クラシック音楽の楽器であ
コントラバスが導入されるのは、もっと後のであ
る。
 演奏が始まると牛が近づいてくる。
 これにトランペットが加わる。
 すると、牛はなおも寄って来る。
 牛の頭数は増え続ける。
 牛はずらっと並んで聞いている。
 ただ興味があっている、というより本当に耳を傾け
ているように見える。
 牛が管楽器に反応するという話は、30年以上前に
も聞いたことがある。
 その時は、エピソードとして聞いただけで映像は
見たことが無かった。
 たしかに、牛は聞いているようだ
 ひょっとして、牛は音楽がわかるのか?
 ジャズも聞き分けることが出来るのか?
 牛の首につけられたカウベルの音も、良い感じで
響いている。
 この映像では、終わりにおじいさんがクラリネット
者に寄ってきて注文をつける。
 そのあたりもほのぼのとしていて良いな、と思う。
 
 
 完全版 その1
 
 完全版 その2