不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ロリンズ祝賀コンサートにコルトレーンの息子が参加。

 私はソニー・ロリンズの受賞祝賀コンサートの映像が他に
はないかと検索していた。
 見つかったのは、3人のテナー・サックス奏者をフィーチャー
しての特別バンドである。
 このメンバーも豪華である。
 テナーサックスに、ラヴィ・コルトレーン、ジェームズ・カータ
ある。
る。
 (コルトレーンの息子かぁ。それで、どんな音楽をやるの?)
と思われる方もおられるかもしれない。
 父ジョンは、途中からフリー・ジャズに進み、最晩年に再度
コースチェンジして普通のフォービートに戻りそうな気配を見
せたまま亡くなってしまっている。
 母アリス・コルトレーンもまたフリー・ジャズの世界に行って
しまい、怪奇的なジャズの伝道者となってしまった。
 ラヴィはその息子である。
 うんちく満載の難解なジャズをやるのではないか、といった
疑念を持たれても仕方ないかもしれない。
 人を生まれで推測するのは、失礼なことだが、この場合は
そうなってしまいがちであろう。
 だが、そのような心配はご無用である。
 ラヴィ・コルトレーンは、ジャズの王道を行くストレートなジャ
ズ・ミュージシャンである。
 私は彼のアルバムを何枚かを聴いたが、どれもジャズのど
真ん中を爽やかに走り抜ける作品ばかりである
 あの両親にこんな息子が、と思ってしまうほどである。
 音楽は聞いてみないとわからないものである。
 この日の共演のジェームズ・カーターはデビュー以来、最高
の評価を受け続けるビッグネームである。
 ビリー・ハーパーも熱い音楽を聞かせてきたベテランである。
と、こちらも大物である。
 どこをとっても聴きどころ満載の演奏となっている。
 曲は、テナー・マッドネスである。
 この日にぴったりの選曲である。


テナー・奏者、右からラヴィ・コルトレーン、ジェイムズ・カーター、ビリー・ハーパーである。