昨日は牛の話題だったが、今日も続いて牛であ
る。
カンボジアには、牛から直接乳を飲んでいる男の
子がいる。
首都プノンペンから約315㎞離れたシェムリアッ
プ州の村に住むTha Sophat君(1)である。
ソファット君(多分こう読むと思われる)の家は7
月の暴風雨で壊れてしまった。
そのため両親は現在タイへ出稼ぎに行っている。
ソファット君は祖父(46)の元で暮らしている。
祖父の話によると母乳が飲めなくなってしまった
ソファット君は病気にかかってしまった。
そのためなのか、ソファット君は、村で飼われてい
る牛の所へ行き、自分から牛の乳房に吸い付いて
牛の乳を飲み始めたそうだ。
それを見ていた祖父は慌ててソファット君を牛か
ら引き離した。
だが、ソファット君が泣き叫ぶため、それ以後は
ソファット君が好きなようにさせているのだそうだ。
祖父によると、ソファット君は健康状態は良好で
下痢にもなっていない、とのことだ。
それを見た近所の人や現地当局者は、すぐ牛の
乳を飲むことを止めさせるように言った。
これを聞いた祖父は「彼らは、『大きくなったら、あ
の子は牛の乳を飲んでいた自分のことを恥じるよ
うになる』と言うのです。なので、牛の乳をやるのを
1日1回に制限することにしました」と語った。
う~ん、こういう話って本当にあるのか。
私は「牛から直接飲んだらどうなるのか?」と考え
たことがある。
これは漫画や漫才などのネタにも使われた素材
である。
だが、それはあくまでも「もしも?」という想像の話
で笑い話として展開するものであった。
それを現実に行ってしまうとは思いも寄らなかった。
それも一歳児、正確には一歳半の赤ん坊である。
何というたくましさだろう。
生命力の強さなのだろうか。
この子が10数年後、成長した時の様子を見てみ
たい。
きっと強い人間になっていることだろう。
それにしても、牛が大人しく飲ませていることには
感心した。
極めて寛容な態度ではないだろうか。
その牛もあばら骨が浮きでているほど痩せている。
その牛が困っている赤ん坊に乳を飲ませている。
いろいろ考えさせられる話である。
リンク先で、この映像が観られます。