オーストリアから豪快な髭の剃り方をする男
性のニュースが報じられた。
ロシア出身のこの男性は斧やスコップを使っ
て髭を剃っているそうだ。
アレックス・カーベンコさん35歳は、祖父から
この剃り方を教わった。
祖父は第2次大戦に従軍経験があり、物の無
い時代に育った世代である。
祖父によると「剃刀は必需品ではなく贅沢品
だ。身の回りの生活用品を代用することで髭剃
り葉銃bん可能だ」とのことだ。
当初は斧を使って髭を剃っていたアレックスさ
んであるが、洗面所で斧を喉元に当てていたの
を見た奥さんが大きなショックを受けたそうだ。
そのため今では、斧よりも安全な先の研がれ
たスコップで髭を剃っているそうだ。
う~ん、斧やスコップで髭を剃るか!
ロシア人、なかなかやるなぁ。
欧米人は日本人と違い、髭がとても濃い。
西洋にも電気カミソリ、いわゆるシェーバーも
当然あるのだが、その人の髭の濃さによっては、
髭が刃に引っかかるなどしてまるで剃れず役に
立たないそうだ。
そう言えば日本人でも特別髭が濃い人は、シェ
ーバーではなく、カミソリで剃っている。
とここまで読んで私はある人のことを思い出した。
それは私の父のことである。
父は、若い頃、刃渡り40㎝ほどもある刃物で毎
日髭を剃っていたそうだ。
叔父は「兄さんは、よくあんな刃物で髭が剃れる
な!」といつも驚嘆のまなざしで見ていたそうだ。
この話は父の弟である叔父から父の49日法要
の席で聞いた話である。
父は生前、そんな話は私には一度もしなかった。
それどころかシェーバーを愛用していたのだ。
ひょっとすると、私の父も世界的なビックリ人間・
面白人間だったのかもしれない。
そう言えば父方の血筋には、驚くような人が少な
からずいる。
私?
私は勿論、そんなことはできない。