昨日、その使命を終えた我が家の電子レンジは、
ナショナル（現パナソニック）のNE-PC７０という機
種だった。
以前、私はパナソニックに電話して聞いたところ
によると、これは発売当時のナショナルの最高級
機種だったと答えがかえってきたことがある。
歴史」というページに写真入りで紹介されているで
はないか。
パナソニックの電子レンジの歴史の中でも画期的
な製品だったらしい。
当時の我が家では、家電製品は知り合いの家電
店の主人が持って来る製品をそのまま買っていた。
特に商品内容に注文もつけず、「電子レンジを持
ってきて」と言うだけだったようだ。
我が家の電化製品の大半は、そのようにして買っ
たものだった。
今思い起こしてみると、道理でその家電店の人が
我が家を特別扱いのようなことをしていたのも納得が
いく。
文句も注文も無く、ただその当時の一番高いモノを
持っていけば買ってくれるのだから、上客だったと思う。
毎年、その家電店から年賀状も届いていた。
と言っても、我が家が特別富裕であったとわけでは
ない。
ごく普通の家である。
電化製品は、それなりの金額を出せば、品質も耐久
性も優れている、と両親が考えていたと思われる。
あるいは、その当時は現在のように近くに家電量販
店も無かったため、家電関連の新聞チラシなど無かっ
たため両親は家電製品の一般的な価格帯を知らなか
ったのかもしれない。
「ちょっと高いな、でも、こんなものか」と思っていたの
かもしれない。
ちなみに、以前使っていた電気シェーバーもナショナ
ル製で、こちらは25年も使えた。
ナショナル製品の耐久性は、なかなかのものである。
