不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

出てこない掃除機のコード。その③

 我が家の掃除機が壊れた要因のひとつは、あま
りの低価格品だったためではないかと私は考え
ている。
 メーカーは○芝である。
 だが、この掃除機は東○のカタログには載ってい
ない。
 家電量販店の客引きの目玉商品として作られた
製品で、正式なラインナップに入れられないもの
と思われる。
 とにかく激安なのだ。
「こんなに安いのだったら買うしかない!」
 そう思うと、私の理性はどこかへ飛んで行ってし
まう。
 即、購入である。
 これは私の悪い習性である。
「やった、良い買い物が出来た♪」
 その時は、そう思ったのだが、それも長くは続か
なかった。
 家で早速組み立ててみた。
「 あれ?何だこれ?」
 その掃除機は、パイプのつなぎ目が2世代ほど
前の形だった。
 つなぎ目の片方が少し細くなっていて、もう一方
に差し込むのだ。
 これでは、昭和の掃除機ではないか。
 今頃の掃除機には、こんな接続の仕方をする製
品は無いと思う。
 カチッ!とはめ込むジョイント形式になっている筈だ。
 それでも使えれば良いか、と思って使ったのだが、
掃除の最中につなぎ目がずれてきて抜けてしまう
っことが度々起こる。
 仕方ないので、その度につなぎ合わせる。
 その度に「あぁ、これは安物なんだなぁ」と思い知
らされた。
 加えてパイプだけではなく全体の部品が安っぽく
見える。
 その殆どがプラスチックなのだが、何だか安いプラ
スチックを使っているなぁ、という感じがする。
 電化製品というよりもプラモデルのようなのだ。
 それでも、吸い込む能力は前任の○立のよりも強
い。
 ゴミタンクやフィルターもしっかり作ってある。
 タンクとフィルター部分の部品だけは通常品と同じ
グレードの材質のプラスチックを使っているようだ。
  肝心な機能の質は落とせないので、それ以外は
思い切り落とす、ということなのかもしれない。
  全体は見るからに脆弱なのだ。
 その安っぽさに買う時点で気がつけば良かったの
だが、それが出来なかった。
 目先の安さに理性がどこかに飛んで行ってしまう
 プライスカードの数字が小さくなればなるほど、私
は平静ではいられなくなるのだ。
 私は、この掃除機を使い始めた頃から、「この掃除
機は長くはもたないだろうな」と思っていた。
 そしてそれは、その通りになった。
  自業自得が予感を成就させたのである。
 
 ~続く~