当ブログでは獣害について時折記している。
自然保護、動物保護、動物は可愛い、と言う
声もあるのだろう。
だが、実際に獣害に遭っておられる方々にし
てみれば、そのようなことは言ってはいられない。
何とか対策を練って実行していかなければな
らない。
サルを追い払おうという試験的な試みが始まろ
うとしている。
当ブログでも以前記したように、ヤギがいると、
そこにはサルは近寄らないそうだ。
ヤギはサルを特に攻撃するわけではなく、サル
を見つけると好奇心からかサルに近付いていく。
サルは、それを警戒してヤギから20㍍の距離
までしか寄ってこず、引き返してしまう。
どうしてそうなるのか、一説にはサルにはヤギ
の視線が苦手だから、あるいはサルはヤギの臭
いが苦手、とも言われている。
サル撃退の方法はこれまでもとられてきた。
電気柵を設置したり、犬を見張りに使ったりした。
しかし、効果があまりでなかった。
しかも、犬の餌代などの経費が馬鹿にならない。
そこで登場したのがヤギである。
ヤギにはサルを追い払う力がある、という滋賀県
の畜産技術振興センターでの研究結果を踏まえ、
実地で活用しようというのだ。
ヤギは餌代の心配が要らない。
ヤギは草なら何でも食べる。
特別な牧草でなくても良い。
普通に生えている雑草でもどんどん食べる。
人間の残飯も食べる。
その他、動物が食べそうなものなら何でも食べる。
ヤギは極めて雑食性の高い生き物なのだ。
果樹園や野菜畑などサルが来て困る場所に隣接
する遊休農地でヤギを飼う。
エサは、そこには生えている雑草である。
こうすれば遊休農地も荒れなくて済む。
ヤギをサル追っ払いに雇うNPO法人
では、事業として継続しサル対策のモデルケースと
したい、と語っている。
コストが抑えられるし、エコロジー的でもある。
この試みが成功し軌道に乗れば良いな、と思う。