不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ヤギによる除草。

 岐阜県美濃加茂市では、ヤギが除草に活躍して
いる。
 これは市役所の依頼によるもので、市の公園や
調整池の周りの斜面の雑草の処理がヤギに任さ
れる。
 子ヤギを含む40頭が、放たれる。
 ヤギはただひたすらその雑草を食べる。
 ヤギは食べて除草するのだ。
 この除草では、斜面においてヤギの特性が生かさ
れる。
 斜面での作業は人間にとっては厄介である。
 気をつけないとずり落ちてしまう。
 場合によっては転げ落ちてしまう。
 バランスをとりながらの作業は実に大変である。
 そこでヤギの出番である。
 ヤギは元々斜面が得意である。
 野生のヤギは90度近い斜面でも登ってしまう能力が
ある。
 ヤギは元々切り立った岩山に住んでいた生き物で、
痩せた土地でエサとなる少ない草を探しどのような場
所にでも移動してきた。
 そのため普通ではありえないポジションでも草を食べ
ることができる。
 このヤギの除草業務は、美濃加茂市役所が高山市
農業生産法人「フルージック」に委託している。
 約14000平方メートルが任されている。
 ヤギは1日で10匹あたり軽トラック1台分の雑草を食
べる。
 これが人力なら刈り取った雑草の処理もしなければな
らない。
 現状では焼却が一般的である。
 雑草は水分を含んでおり燃えにくい。
 ごみ類で焼却に燃料を最も消費するのは、こうした雑草
だとされている。
 公共の焼却施設では雑草の焼却は頭が痛い。
 だが、ヤギの除草ならその費用は一切かからない。
 焼却の場合に発生する二酸化炭素も、ヤギが食べれ
ばゼロとなる。
 また、フンは桜などの植栽木の肥料となる。
 自然肥料である。
 実にエコロジーに沿っている。
 加えて草をはむヤギの姿は、人の心を和ませる効果が
ある。
 この事業は今年で3年目となり、市民にも親しまれている。
 ヤギの除草業務は、10月28日まで週2~3日行われる。
 経費の面で人力の除草よりも、大幅に削減されるこの
ヤギの除草が全国に広がれば良いなぁ、と思う。
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