不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ジビエ料理と居酒屋。

 当ブログでは時折ジビエ料理の紹介をしている。
 ジビエとはシカ、イノシシなどの野生鳥獣のこと
である。
 日本ではシカとイノシシの獣害に農家や林業
が悩まされている。
 農作物を食べてしまう、植林した木の苗を食べ
てしまう。
 これでは泣き寝入りである。
 それらの獣を捕獲し食材や皮革製品の材料とし
て供給するという動きが少しずつではあるが広まっ
ている。
 東京駅構内のヒントインデックスカフェでは冬季限
定メニューとして信州ジビエカレー(1000円)が出さ
れた。
 上野駅構内のブラボーでは信州ジビエ鹿肉シチュ
ー(1180円)、信州ジビエ鹿肉のミートソース(1100円
)とこちらはシチューとスパゲティだった。
 名の通り長野県で捕獲されたシカ肉が使われている。
 シカ肉は牛肉や豚肉よりカロリーや脂肪分が半分以
下、タンパク質は1.5倍である。
 また人体吸収率の良いヘム鉄を多く含んでいる。
 これらの店を経営するジェイアール東日本フードビジ
ネスはジビエ料理普及に協力的な会社のひとつである。
 今年の冬もメニューに載ることを待ちたい。
 他にもジビエ料理普及に力を入れている飲食店はある。
 東京、神奈川の居酒屋チェーン「方舟」新宿店には猪
肉の自家製ショルダーベーコン(980円)がある。
 肉を天日干しし、いぶして薫製にしたものをスライスし
ている。
 「独特の甘みや歯ごたえがあっておいしい」そうだ。
 「方舟」東京新橋店には鹿 肉のジャーキー(780円もある。
 イノシシ肉やシカ肉の燻製はありそうでなかったメニュー
である。
 東京の洋風居酒屋キチリでもジビエ料理を扱っている。
 シカ肉のあぶり焼きや猪の自家製ソーセージが好評である。
 ジビエ料理といえばフランス料理をはじめとする欧風料理
店が知られているが、居酒屋が取り組むとは思ってもいなか
った。
 居酒屋は味にうるさい人が多く、また各店のメニューの差
別化はこれまでも重要な戦略だった。
 居酒屋はジビエ料理のマーケットとしては有力なのかもし
れない。
 私はより多くの飲食業でジビエ料理が広まることを願って
いる。