今年もスペシャリストが出動する。
そのスペシャリストとは人間ではない。
ヤギである。
美濃加茂市中部台のさくら広場調整池周辺の雑草を
ヤギに食べてもらうのだ。
ヤギは黙々と雑草を食べる。
ヤギは雑食性で、どんなものでも食べる。
動物が食べる物なら何でも食べる。
どんな草でも喜んで食べる。
「あの草は嫌だ」「あの草は食べたくない」とかは一切
無い。
放せば、その一画を全部食べてくれる。
ヤギの残すふんは植物の肥料になる。
また、ヤギが草をはむ様子は人の心を和ませる効果が
あるようだ。
近隣の住民がヤギを眺めに来る。
美濃加茂市にはヤギの活動予定への問い合わせも多く、
ホームページにはヤギの出勤カレンダーが載っている。
大変な人気者である。
ヤギが食べないようにという配慮からか、ゴミのポイ捨て
も大幅に減った。
トラックに乗って出勤し雑草食べに従事する。
ヤギは10月までに週2~3回のペースで約1・4ヘクタール
の土地の雑草を食べる。
これで年間約200万円の経費削減となるそうだ。
このヤギによる雑草処理は今年で4年目になる。
すっかり定着したようである。