不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

大野雄二氏のインタビューを聴いた。

 昨日の夜10時頃、コミュティーFMで大野雄
二氏が率いる”大野雄二とルパンティック・ファ
イブ”の新譜紹介と大野氏へのインタビューが
放送された。(以下敬称略)
 私は大野雄二のまとまった話し声を聞くのは
おそらくこれが初めてだったと思う。
 大野雄二はライブにおいて曲紹介やメンバー
紹介をするので、どういう声かは知ってはいたが、
ワンセンテンス程度のごく短いものである。
 大野雄二は、年の割りにちょっと甘えたような
話し方だった。
 今年で70歳になったというのに、あの話し方は
ちょっと驚きだった。
 やはり、これは生まれや育ちが関係しているの
だろうか。
 大野雄二は、熱海の大きな観光ホテルの御曹
司なのだ。
 インタビューは主に新譜紹介が中心だった。
 ルパン三世の曲を中心に昭和風にジャズアレ
ジした大野サウンドが展開される。
 その中で、私が「へぇ~」と思ったことがあった。
 それは大野雄二の次のような言葉である。
「自分がルパン三世の音楽を担当し始めた当時は、
ルパン三世は2~3クール(半年から9ヶ月程)も続
いたら終わりだろうな、と思っていました。と言って
も真剣に作りましたけれどね。その後人気が出たの
だけれど、それでも2~3年も続けば良いかな、と
っていました」
「まさか、こんなに長く現在に至るまでルパン三世
人気が続くとは思ってもいなかったですね」
 話し言葉で文章に起こすと意味が通り難いので私
が一部編集したが、ほぼこのようなことを大野雄二は
話した。
 なるほど、制作現場ではそういう風に思っていたのか。
 1977年にルパンの音楽を担当してからだから、も
う34年である。
 当時思っていた年数の10倍以上である。
 これほど長くルパン三世の人気が続いているのも彼
の音楽の功績もかなり大きいと思われる。
 だが、大野雄二の話しぶりには、実に淡々としたもの
で、うした自負は微塵も感じられなかった。
 これも作品の長寿の秘訣かもしれない。