不二家憩希のブログ

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エンジニア・ロジャー・ニコルス氏、ご逝去。その⑲

 現在の音楽CDの規格は16bitであるが、これ
はCDが誕生した時の技術レベルを元にしており、
現在ではそれ以上のbit数のCDを作ることは技
術的には難しくはない。
 再生装置などとの絡みで、この16bitという規
格は守られている。
 bit数が増えれば、盤の情報量は増えることに
なるので音質は確実に向上する。
 そのため24bitで一旦録音し、それを16bitに
変換する、などといったことが施されることがある。
 こうした話の流れを受けて、エンジニア・ロジャ
ー・ニコルスは、こう発言したことがあるそうだ。
 「ロックに24bitも必要ない」
 へぇ~、そうくるか!
 ニコルスは、ロック史上、最高の音質の盤を何
枚も作り上げてきた男である。
 また、ニコルスはデジタル録音の創成期からデ
ジタル録音の世界に関わってきている。
 手法の開発のみならず、機器の発明やソフトの
プログラミングまでしてしまう人である。
 その人が、そう言うのである。
 これは、ロックのサウンドには16bitもあれば十
分だ、ということなのだろうか。
 それとも、必ずしもbit数が増えれば良い、という
わけではない、ということが言いたかったのだろうか。
 私は単純に「なるほどなぁ~」と思った。
 
 ~続く~