不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「バードランド」を2大グループの共演盤で聴いた。

 NHK-FM「ジャズ・トゥナイト」を聴いていた。
 昨日の特集は”70年代伝説のコンボ”として
ウェザー・リポートが取り上げられた。
 番組ではウェザー・リポートの名曲の数々が
紹介された。
 特集の最後の曲は、ウェザー・リポートの代
表曲「バードランド」だった。
 今回は名盤「ヘヴィー・ウェザー」からではなく、
ウェザー・リポートがマンハッタン・トランスファ
ーと共演したライブ盤からのものだった。
 これは珍しい。
 番組パーソナリティーの児山氏によれば、この
ライブ盤は未だCD化されていないそうだ。
 それはそうかもしれない。
 ウェザー・リポートは当時のCBSソニー、現在
ーナー所属である。
 どちらもレーベルを代表する大人気グループで
ある。
 どちらのレコード会社から発売するか、両社が
譲らないことは言うまでもない。
 結局、この共演が収められたライブ盤は、アナ
ログ盤としてワーナーから発売された。
 生ものであるこうした話題の作品の商機を逸し
てはならないと考えたのか、何とか発売にこぎ着
けたのだと思われる。
 だが、CD化はされていない。
 CD化の場合、その盤に対して権利を持つ人間
全員から承諾を得ないとならないことになっている
からである。
 関係者に漏れなくコンタクトとることだけでも大
変なことである。
 しかも仮に参加ミュージシャンの一人でも「CD
化してほしくない」とか言い出したら、それで出せ
なくなってしまう。
 これは面倒な作業である。
 しかもこのライブ盤は、ミュージシャンの所属レー
ベルがまたがっている。
 利益配分など交渉事項も多い。
 難問山積である。
 この共演ライブは1982年の米国のハリウッドボ
ウルでのプレイボーイ・ジャズフェスティバルで行わ
れた。
 この「バードランド」はアンコール曲として演奏され
た。
 そして観客には、マンハッタン・トランスファーが共
演するとは事前には知らされていなかったそうだ。
 突然、マンハッタン・トランスファーがステージに登
場したのだから、観客は大いに驚き感嘆したことだ
ろう。
 ベース・ヴィクター・ベイリー、ドラムス・オマー・ハ
キム、パーカッション・ホセ・ロッシーである。
の共演は、この時一回限りだった。
 これがその時の模様である。