台湾の貧しい男が自転車を盗んだ。
それは自分のためではなかった。
彼には娘がいた。
娘は職業訓練校に通うため、自宅から5km離
れたバス停まで毎日歩いて通っていた。
男はそんな娘のために自転車を盗んだのだっ
た。
男と娘は警察に逮捕された。
自転車の元の持ち主が盗まれ乗られている自
転車を発見し、ふたりを警察に連行したのだ。
警察での聴取の過程で男の家には水道も電気
も通っていなかったことがわかった。
そのあまりの困窮状態に警官達は同情した。
彼らは仲間内で寄付を募った。
そして集まったお金で新しい自転車を娘にプレ
ゼントした。
こんなことが現実に起きているのか。
これはなかなか出来ることではない。
殆ど奇跡といっても良いような話だと思う。
奇跡はパワースポットとやらで起こるものではな
いのだ。