元日の朝8時、私は教派神道の教会を出た。
自転車を走らせる。
まだ町は眠っているか、起きたばかりかといった様子である。
有名寺院の前に差し掛かる。
この通りは例年警察により交通規制が敷かれており、歩行者天国となっている。
有名寺院への参拝客で車道が人で溢れるのが通例である。
さて、今年はどうかな?
空いている。
歩行者はちらほらいる程度である。
車道にまで出て歩いている人は殆どいない。
これは多くの参拝客が初詣を自粛したためであろう。
例年の十分の一以下ではなかろうか?
否、もっと少ないかもしれない。
今年はまぁこんなものだろうなぁ。
例年のような参拝客の密集状態にならずに良かったと言えよう。
三密は十分回避されている。
私は有名寺院を横目で見ながら通り過ぎた。