不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

所在不明の高齢者とは?

 ここのところ所在不明の高齢者が問題になっ
ている。
 だが、この”所在不明の高齢者”とは一体何
だろうか?
 高齢者がある日忽然と姿を消し、行方が知れ
なくなってしまっているのだろうか?
 それとも、親族もしくは友人が捜索願を出して
いる高齢者のことなのだろうか?
 否、そうではない。
 これは単に役所が問題となっている高齢者達
の所在を明確に把握していない、というだけの
ことである。
 そうなってしまったのには、それなりの理由が
ある。
 戦争や災害などで家族または親族が同時に
亡くなってしまうと誰も死亡届けが出せくなって
しまう。
 そしてその状況のまま役所としては記録として
残り、その人は生きている、ということになってし
まうのだ。
 それを最近の新聞などのマスメディアは「生き
ていればペリーと同じ年」とか「ショパンと同級生
」とか言う記事を載せている。
 そんなわけない、とわかっていながらである。
 彼らメディア連中は面白がっているようにしか
思えない。
 実に不謹慎である。
 マスメディアは、こうした問題に対する解決策を
提案もせず、興味本位で取材し報じているだけな
のである。
 所在が知れなくなった高齢者には、理由がある。
 だがその理由も確かめず騒ぎ立てる日本のマス
メディアの質の低さに、私は毎度のことながら呆れ
てしまっている。