お茶を飲みながらお菓子も頂く。
引継ぎも終わったので、話題は世間話にな
った。
最近のインターネットのこと、地デジ切り替え
のことなど、いろいろと話した。
それから、私は席を立ち、銀行へ向かった。
ATMで通帳に記帳をするためである。
今日中にしなければならない、と言うわけで
はないのだが、こういうことは早めに済ませて
おきたい。
それに、後日に持ち越すと、この用事そのも
のを忘れてしまう可能性があるからだ。
通りの銀行まで自転車で行きATMに通帳を
差し込んだ。
利子は笑えるほどしか付いていなかった。
それから再びKさんのお宅に伺い通帳を渡し
た。
私が利子の額を言うとKさんも笑い出した。
これだけ利子が少ないと笑うしかない。
そして私は挨拶をして家に戻った。
翌日、Kさんのおじさんが我が家に来られた。
「ここのところがちょっと違うんだけれど」
Kさんはそう言いながら会計ノートを私に見せ
た。
え~と、どこが?
Kさんは、細かく説明を始めた。
金額の計算方法が間違っている箇所がある
らしい。
そう言われると私は自信が無い。
よく見るとKさんの仰る通りである。
そうですね、私の間違いです。すみません。
私はすぐに誤り、訂正し訂正の印を押した。
私なりに万全と思っていたが、間違いがあった
のだ。
お恥ずかしい。
Kさんは直された会計ノートを笑顔で受け取る
とすぐに帰って行った。
あ~、これで終わりだ。
長いような短いような1年だった。