不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

自転車のタイヤを交換してもらった。

 自転車に乗って用事先向かっていた時、当
然「バン!」という音と共に前輪のタイヤが
パンクした。
 まるでアニメに出てくるような音である。
 今まで自転車に乗車中にパンクしたこと何
度もあるが、これほど大きくはっきりとした
音がしたのは初めてだった。
 これまでのパンクは音がせず、乗っていて
急に空気が漏れて気が付く、というものだっ
た。
 あまりに派手な音だったので、残念という
よりもちょっと笑えてしまった。
 数日前からこのノーブランドのタイヤには
寿命のためか割れ目が出来ており、もう先は
短いな、と私としては覚悟が出来ていた。
 それならタイヤに異変が発見された時点で
取り替えれば良いだろう、と思われるかもし
れない。
 きっちりした方や用心深い方ならそうされ
るに違いない。
 だが、私は実際にパンクするまで交換する
気にはなれなかった。
 ひょっとしてら、このまま乗り続けること
が出来るかも?とか考えてしまうのだ。
 私は自分に都合が良いことに関しては、い
くらでも楽観的になれるのだ。
 どちらにしろ、出先でのパンクなので何と
かしなくてはならない。
 幸いにも、そこから300メートルほどの
ところに自転車屋さんがある。
 私はそこまで自転車を押していった。
 この時期は歩いていても良い陽気である。
 まもなく自転車さんに着いた。
 ここはいつも前を通るのだが、初めて入る
店だ。
 店には60代後半くらいのおばさんがいた。
 多分60代後半くらいだと思うのだが、ひ
ょっとしてらもっといっているかもしれない。
 私は女性の年齢はまるでわからない。
 私は前輪がパンクしたことを告げ、タイヤ
の交換をお願いした。
 すると、そのおばさんは「ハイわかりまし
た」と言って作業に取り掛かった。
 奥からご主人でも呼ぶのかと思っていたら、
おばさん本人が直すのか!
 女性に直してもらうのはこれが初めてであ
る。
 今はタクシーやトラックの運転手さんでも
女性が大いに進出している時代なので。女性
自転車屋さんをやっていても不思議ではな
い。
 私は勧められた椅子に座って、横目でその
作業振りを見ていた。
 さすがに手際が良いな。
 前輪なので私でも交換は出来るが、私のス
ピードよりも軽く倍は早い。
 タイヤはすぐに交換された。
「はい、出来ました」と言われたが、おばさ
んはブレーキの様子を見ている。
 実はワイヤーが少し緩んでいてブレーキの
効きが悪かったのだ。
 おばさんは、ブレーキも調節してくれた。
 こういうプラスアルファのサービスは嬉し
いものだ。
 最近では言われたら言われたことしかして
くれない自転車屋さんも、結構おられる。
 そうした自転車屋さんはそれはそれで筋は
通っているのだろうが、ユーザーとしては見
るからに悪かったら、ちょっと直したり調節
してくれても良いのにな、とも思ったりもす
るものだ。
 私が料金を払って、店を出ようとすると入
れ代わりに違うお客さんが入ってきた。
 どうもこのお店は、よく繁盛しているよう
だ。
 やはりプラスアルファのサービスは、お客
さんを呼んでくるのかもしれない。

 私はブリジストンの新しいタイヤの自転車
で目的地に向かった。