不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

サドルを交換する。その①

 自転車のサドルの交換をすることにした。
 私の愛車は普通のシティ・サイクル車である。
 通称「ママチャリ」と呼ばれているものである。
 だが、乗っているのが私、つまりオジサンである。
 ママチャリと呼ぶのには幾分抵抗がある。
 オジサンが乗っているなら「オジチャリ」というこ
とになるのだろうが、それでは何のことかわから
なくなってくる。
 一般名称は不特定多数の無意識下の多数決に
よって決し、伝播する。
 「オジチャリ」は、いつまでたっても少数意見であり
名称として定着することはないだろう。
 それで、私はシティ・サイクル車としている。
 さて、その愛車のサドルはかなり痛んでいた。
 後部半分の表皮が破れ黄色いスポンジが露出し
ている。
 その上そのスポンジも半分ほどが欠落している。
 これは、もちろん急にそうなったのではない。
 3~4年かかっている。
 4年ほど前に一度サドルを交換しようと思い立った
ことがあった。
 当市には自転車店がわりと多い。
 個人商店の他に大型店も2店ある。
 私は大型店に行った。
 県内で多店舗展開している会社の支店である。
 私は店に置かれているサドルの中からひとつを指定し、
交換を申し出た。
 だが、店の従業員の答は意外なものだった。
 「今、交換できる者が出張修理に行っているので出
来ません」
 店には従業員が2人いた。
 その二人とも出来ないと言うのだ。
 なんじゃそれ?
 私は呆れて、その店を出た。
 (まぁ、いつでもいいか)
 私はそのままサドルを交換することも無く、そのまま
乗り続けたのだった。
 
 ~続く~