不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

敬老会の出欠でもめる。その①

 私は今年度の町内の班長である。
 班長とその名称に長は付いてはいるが、決
してリーダーではない。
 その任務は町内会費などのお金の徴収や町
内行事の連絡係である。いわば持ち回りの雑
役である。
 私はその任務に不満を持っているわけでは
なく、それらをこなすだけで精一杯である。
 それ以上何かを言われても、困ってしまう
のだ。

 9月2日、区長さんが我が家に来られた。
 通常、配布物や連絡事項があると、それ専
門の役員が来られる。区長さんが自ら班長
を訪れることは無い。
 一体何だ?
 区長さんによると、今度の敬老の日に、小
学校区で敬老会が例年通り行われる。そこに
招待される班内のお年寄りに招待状を手渡し、
その出欠を取って報告してくれ、とのことで
ある。
 へぇ~、その程度のことを区長さん自ら言
って来るのか。
 はい、わかりました、と私は招待状と出欠
表を受け取った。
 私はすぐに招待状を渡しに行っても良かっ
たが「ナニコレ珍百景」が面白そうだったの
で、翌日にすることにした。

 翌日、私は招待状と出欠表を持って家を出
た。
 一軒一軒回って招待状を渡し、出欠を尋ね
て回った。
 そして私は出欠表の記入の確認をし、それ
を区長さん宅へ持って行った。
 実に簡単な作業だった。
 こうして町内会と各家庭を繋ぐのが班長
主な役目である。

 だが、ことはこれで終わりではなかったの
である。

 ~続く~