見つかったバラの食器をリサイクルに出すか迷う。

　物置小屋には、他にも頂いた食器類が多数
あった。
　それらを発見したのは、今年の６月だった。
　整理整頓が上手な方なら、とっくの昔に片
付いていたであろう。
　だが私には手間がかかりそうなものは見て
みぬ振りしておく、という習慣が付いてしま
っている。
　そのため、それらの食器類の発見が遅れた
のだ。
　とりあえず、ブランド物の食器は除外し、
それ以外の食器はリサイクルに供出すること
にした。
　リサイクルに出すと言っても新品であるこ
とが条件である。
　新品であるか否かを外見上決定付けるのは
何か、といえばそれは箱に入っているか、い
ないかではないだろうか。
　いや、そんなことはないよ、と言われるか
もしれないが、私にはそれくらいしか思い当
たらなかった。

　見つかった食器類の多くは箱入りだったが、
なかにはそうでないものも多かった。
　それらは包装も無く、段ボール箱にまとめ
て入れられていた。
　いわゆるバラの食器である。
　見てみると、それらの食器に使用の形跡は
無い。
　だが、未使用であると言う決定的な証拠も
無い。
　迷うな。
　これは新品です！と言って出してしまえば、
それで通らないことも無いだろう。
　迷う。
　私はやはり、それらのバラの食器は今回の
リサイクルには出さないことにした。

　それらの食器の今後は未だ決定していない。