大原麗子で再び嘘をついたテレビ局。

　大原麗子氏が亡くなった。
　それでテレビを見ていた。
　すると、またいい加減なことを言っている。
「大原麗子さんは、元祖癒し系女優として・・・」
　あ～、テレビはまたデタラメを放送してい
る。
　大原麗子氏が生前癒し系女優なんて呼ばれ
ていたことは一度も無い。
　それに癒し系女優という表現は井川遥が最
初で、それ以前には使われていない。
　
　テレビ局は実にいい加減なメディアで、間
違ったことも平気で報道する。
　誰も検証なんかしないだろう、と高をくく
っているのか、それとも単に能力が低いのか。

　特に訃報に関連する報道では、いつもデタ
ラメ混じりである。
　何とか故人を大きく見せようとするのか、
使われたことも無い大袈裟な形容詞を即席で
付けて報じてしまうのだ。
　ドサクサ紛れに何でも言ってやろうとして
いるのだろうか。
　そうした報道を見聞きした事情をよく知ら
ない人達が「あ～、そうだったんだぁ」と思
い込んでしまう。
　これにより、誤りは固定化され増殖してい
くのである。

　テレビ局というメディアは細かく調べれば
調べるほどテキトーなメディアだと思えてく
る。
　不正確なことを報じるのであれば、素人と
変わりは無い。
　ひょっとすると、テレビ局は既に素人レベ
ルなのかもしれない。
　こんなことではインターネットなどに抜か
れてしまっても不思議では無い。

　などといったことを書いているが、私は特
別に大原麗子氏のことが好きなわけではない。
　どちらかと言うと好きではない。
　ただ、間違いは間違いとして指摘しておき
たいだけなのである。