不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「癒しのマドンナ」なんて呼ばれていない。

 日本テレビ大原麗子氏のニュースが流れ
ていた。
 その中で「大原さんは癒しのマドンナと呼
ばれ・・・」とあった。
 また、嘘を言っている。
 大原麗子氏が生前「癒しのマドンナ」なん
て呼ばれたことは一度も無い。

「癒し」と言う言葉が形容詞として世間で頻
繁に使われるようになったのは92年頃から
である。
 それまでは癒しと言う言葉は、純粋に医療
行為やそれに付随する効果として用いられて
いた。
「癒し」は単語としては古くからある言葉だ
が、日常的に使われる言葉ではなかった。
 それが90年代になってから「ヒーリング」
と言う言葉が徐々に浸透し、その訳語である
「癒し」もよく使われるよういなったのだ。
 大きな流行現象があったのではないのだが、
その使用頻度は90年代以前には考えられな
いほど高くなっている。
「癒し」と言えば何か大きな付加価値が付く
かのように考えている人が多くなっているの
かもしれない。

 日本テレビは本当にいい加減なニュースを
平気で流したがるテレビ局のようだ。
 特に訃報における故人に対する形容詞の付
け方は、いつも無茶苦茶である。
 高校生のアルバイトでも雇って原稿を書か
せているのだろうか?
 ドサクサ紛れだったら何でも言っても良い、
と言うわけではないと思う。

 そんなことだから、インターネットに抜か
れてしまうのである。