不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

マイケル、天才ギタリストと共演する。その③

イメージ 1

 マイケル・ジャクソン氏が「ビート・イッ
ト」で共演したギタリストはエディ氏だけで
はなかった。
 もう一人はTOTOのスティーブ・ルカサ
ー氏である。
 ルカサー氏もエディ氏と同様天才ギタリス
トと呼ぶに相応しい若き俊英だった。
「ビート・イット」では、リードギターをエ
ディ氏が弾き、ルカサー氏はリズムギター
担当している。
 エディ氏とルカサー氏が同じ曲で共演する
ことなどそれまで一度もなかった。
 そのため彼ら2人の共演は、アルバム「ス
リラー」の目玉の一つにもなっていた。
 同じ音楽業界で活躍していても、一緒に仕
事をするかどうかは様々な要因が一致しなけ
れば実現しない。
 プライベートでは近しい間柄でも、一度も
共演したことが無いということもある。
 エディ氏とルカサー氏は、高校の同窓生で
エディ氏が先輩である。
 ちなみに、その高校にはエディ氏の兄のア
レックス氏や同じくTOTOのメンバーのジ
ェフ・ポーカロ氏、マイク・ポーカロ氏も高
校の先輩である。
 また、ルカサー氏と同じクラスには、これ
またTOTOスティーブ・ポーカロ氏おり、
同学年には名ギタリストのマイケル・ランド
ゥ氏がいる。
 何とも凄い顔ぶれである。
 この高校は特別な音楽コースがある高校と
言うわけではなく、偶然音楽好きな学生が集
まっていただけなのだそうだ。
 彼らは高校でバンドを結成し、活動してい
た。
 その噂を聞いたスティーリー・ダンのウィ
ルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンが、
バンドのライブを学校に観に行きそのあまり
にも高いレベルに仰天したと言うエピソード
が残っている。

 エディ氏が「ビート・イット」に起用され
たのは、クインシー・ジョーンズの発案であ
る。
 クインシー氏は、アルバムを世界的なヒッ
トにするにはナックの「マイ・シャローナ」
のような曲が必要である、と考えた。
 それには強力なギタリストが必要である。
 だがギタリストは誰にするのか。その人選
にあたってクインシー氏は彼の息子に相談し
た。
 息子はエディ氏を推薦したのである。
 そして、ここにエディ氏とルカサー氏の共
演が実現したのである。

 ~続く~