不二家憩希のブログ

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マイケル、天才ギタリストと共演する。その④

 アルバム「スリラー」が発売された当初、
このアルバム最大の売り物は、ポール・マッ
カートニー氏の客演であった。
 そしてこのエディ氏の客演はそれに次ぐセ
ールスポイントだった。
「エディがマイケル・ジャクソンの曲でギタ
ーを弾く?!」
 これは当時のロックファン、特にロック・
ギター好きには、意外なニュースだった。
 今でこそマイケル氏は、ボーダーレスな音
楽の体現者として知られている。
 だが、この当時のマイケル氏は典型的な黒
人音楽のヴォーカリストと見なされていたの
だ。
 私も当時は「えぇ~!」「本当かなぁ?」
と思った。
 二人の音楽上のバックボーンはあまりに遠
過ぎるように思えたからだ。
 
 エディ氏はルカサー氏をサイドに従えて録
音した。
 二人は高校の先輩後輩の間柄であるが、こ
れが現在までのところ唯一の公式な共演とな
っている。(私の知る限り)
 プライベートではいろいろとセッションを
しているだろうが、録音やステージ活動では
二人とも大物過ぎて様々な制約があるのかも
しれない。

 それでは「ビート・イット」の動画をご紹
介する。
 オリジナルのPVも良いが、演奏風景の映
っているライブ映像にする。
 5:30頃から登場してくるギタリストが
弾いているのがエディ氏が音盤で演奏してい
る箇所である。
 発表当時はコピー不可能とまで言われてい
たフレーズを見事に再現している。
 この角の生えたギタリストはジェニファー・
バトゥン氏と言う凄腕女性ロックギタリスト
である。
 ロック、ジャズ、フュージョンと弾きこな
しギターの先生でもある。
  素顔は実に地味な感じなのだが、ステージ
上のメイクはご覧の通りである。
 おそらく、マイケル氏のアドバイスでこう
したメイクや扮装をしているものと思われる。

 私はこの曲のギターソロは、音楽史上最も
優れたものであると思う。
 エディ氏は天才である。