イタリアの勇気ある作家。

　イタリアではかつて無いほどマフィア撲滅
の動きが広まっている。
　作家ロベルト・サビアーノ氏はマフィアに
潜入取材をしマフィアの実態を小説化し発表
した。
　この作品「ゴモラ（邦題・死都ゴモラ）」
は、イタリア国内だけでも120万部売れ、42カ
国後に翻訳されている。
　また、昨年には映画化されカンヌ国際映画
祭でグランプリを獲得した。
　これにより、マフィアは大きな打撃を蒙っ
た。
　そして報復としてサビアーノ氏の暗殺を宣
告している。
　これに対しイタリア内務省は、国民的英雄
となったサビアーノ氏を終身警護対象者に指
定し、２４時間警護を続けている。
　サビアーノ氏はテレビ出演し「今こそイタ
リアの恥部を断ち切る時だ」と国民に訴えか
けた。
　
　終身24時間警護対象者という制度がイタリ
アにはあるようだ。
　そんな身の上になっても、テレビ出演をす
るとはサビアーノ氏の勇気には感嘆する。
　29歳のこの作家は、その番組でこう語った。
　「どこまでも戦うだけ。抵抗以外に選択肢
はない」