深夜、目が覚めたのでラジオをつける。
女性がインタビューされている。
歌手の三波春夫の長女・八島美夕紀氏のようだ。(以下敬称略)
三波春夫かぁ。
久しぶりな感じだなぁ。
昭和から平成にかけて日本の「国民的歌手」と呼ばれた
人だ。
私の記憶では、この国民的歌手という形容は、三波春夫
が最初だった。
他の歌手には国民的歌手とは使われなかった。
へぇ~、そうなの?
ほかにもいたんじゃないの?
そう思われるかもしれない。
それが、いなかったのだ。
私は三波春夫以外の歌手が国民的歌手と形容されては
いないかと、常にチェックしていたのだ。
私の長年の監視では一人もいなかった。
していた。
三波春夫は、そういう存在だった。
私のパソコンのIMEでは、「みなみはるお」と入力すると即、
三波春夫と変換される。
日本の常識なのである。
それでは、私は三波春夫の歌唱を日頃から聞いているか
と言えば、そうではない。
三波春夫の歌は、カロリーが高過ぎる。
クオリティーが高いことはよくわかっている。
だが、コテコテ過ぎるのだ。
「これが日本の正しい姿だ!」と全面に打ち出してくる歌の
世界は、聞き手にもある正しい姿勢を要求する。
しかし、たまに聞くと(さすがだなぁ)と思わせる。
三波春夫は、やはり別格である。