不二家憩希のブログ

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映画「ブレードランナー」に対する違和感。

 私は映画「ブレードランナー」には、良い
印象を持てなかった。
 それは、映画全体がその映像やストーリが
あまりにも暗いことだけではない。
 それは監督のリドリー・スコットが、作品
の重要な点で原作とは違うキャラクター設定
を持ち出したことにある。
 それは、主人公のデッカートがアンドロイ
ドである、というものである。
 私はこの点に強い違和感を感じている。
 映画監督が、その作品の主人公に原作とは
異なる設定をして良いのだろうか?
 しかも、この点は作品の根幹にかかわるこ
とでもある。
 それに、原作者のフィリップKディックも、
この変更については了承していないと思われ
る。
 ディックは、映画が完成する前に世を去っ
てしまっている。
 それで監督や製作者のしたい放題なのかも
しれない。
 映画は監督のものであり、原作とは切り離
されて考えられるべきものである、という考
え方もあるのかもしれない。
  
 ディックが生きていたら、なんと答えるだ
ろうか?