不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

福ます作りが行われている。

 県内のある寺院で節分の際に参拝客が豆ま
きに使うますに、縁起の良い言葉を揮毫する
作業が行われている。
 一升ますの内側に住職らが「七難即滅」
「七福即生」外側には「福」「寿」といった
文字を揮毫していくのだ。
 一ヶ月をかけて3000個を仕上げるのだそう
だ。
 一日100個か。
 ヒバ製のますに毛筆の手書きで一つずつ書
き入れていく。
 あぁ、間違えちゃった、というわけにはい
かないので慎重さが要求される。
 これを、祈祷料を払った参拝客に豆とお札
と共に授けるのである。
 私はこれは宗教事業としては、かなり良心
的なものだと思う。
 今頃の坊さんは、こうした手のかかる面倒
な作業をしなくなってきている。
 効率化ということなのかもしれないが、手
抜きが横行している。
 宗教の退廃は、まず宗教家から始まってい
るのだ。
 
 手書きの福ますを配り、その売り上げを寺
院の経営に用いるような坊さんは、もはや少
数派なのではなかろうか。
 世間にはまだ、こういう真面目なお寺も残
っているようだ。