この後行列は町を巡って福を振りまいていく。
見物客の中には行列についていく方もおられた。
私はすでに十分に行列を堪能した。
それに、アルコールも入っている。
ここは参拝をする場面であろう。
行列が去ると境内は途端に静かになった。
私はまず向かって左の八幡社に向かった。
この神社は拝殿が三つ並んでいる。
ている。
八幡社は、普通の神社の拝殿の七割ほどの規模である。
小さな神社の場合、これが本殿となっていることもある大
きさである。
この神社は境内に神気が満ちているのが、はっきりと感
じられる。
特別な文化財の所蔵品は無い。
お祭りも地味である。
マスメデイアで大きなニュースになることはないし、地元
自治体でも特に紹介されていない。
私は昨年号砲に連れられるようにしてたどり着くまで、名
前を地図上で見たことはあったかもしれないが、その存在
を意識することは無かった。
だが、そこに漂う雰囲気は特別である。
~続く~