不二家憩希のブログ

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蘇民将来の神社に行った。その⑮

  お祭りの行列はゆっくりと神社を出ていった。
 この後行列は町を巡って福を振りまいていく。
 見物客の中には行列についていく方もおられた。
 私はすでに十分に行列を堪能した。
 それに、アルコールも入っている。
 ここは参拝をする場面であろう。
 行列が去ると境内は途端に静かになった。
 私はまず向かって左の八幡社に向かった。
 この神社は拝殿が三つ並んでいる。
 左が八幡社、中央が素戔鳴尊、右が蘇民将来祀られ
ている。
 八幡社は、普通の神社の拝殿の七割ほどの規模である。
 小さな神社の場合、これが本殿となっていることもある大
きさである。
 この神社は境内に神気が満ちているのが、はっきりと感
じられる。
 特別な文化財の所蔵品は無い。
 お祭りも地味である。
 マスメデイアで大きなニュースになることはないし、地元
自治体でも特に紹介されていない。
 私は昨年号砲に連れられるようにしてたどり着くまで、名
前を地図上で見たことはあったかもしれないが、その存在
を意識することは無かった。
 だが、そこに漂う雰囲気は特別である。

  ~続く~