不二家憩希のブログ

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町内のお祭りが県指定無形文化財に指定された。

 当地のお祭りが県の無形民俗文化財に指定
されることが発表された。
 これは町内にとってはおめでたい話である。
 昨年の春に行われたお祭りの際に、いろい
ろと気を使った苦労が報われたということに
なる。
 毎年、無礼講に近い形で進行していく当地
のお祭りでは昨年に限り、一定の節度を保つ
ように、との異例の指示が町内会の執行部か
ら出た。
 それは、県の担当の役人が観客に紛れ込ん
で視察に来るためであった。
 例年のように一升瓶を持って飲酒をしなが
ら通りを歩き回ることは今年は禁止された。
 まずは、見た目から改めようということで
ある。
 だが、中には頭を使ったのか酒をペットボ
トルに詰め替えて飲み歩いた人も出現した。
「一升瓶じゃないもんねぇ~」というところ
なのだろう。
 何が何でも通りで飲みたいのである。
 あぁ~発想が中高生並である。
 そんなに歩きながら通りで飲みたいのか、
と思おうのだが、彼らも普段はごく真面目な
市民なので、あまりきついこともいえない。
 人間、時には羽目を外さないとやっていけ
ないものである。
 他にも町内会の執行部はいろいろと気を使
っていたようだ。
 県の役人は原理原則にうるさく、柔軟な対
応には疎い種族のため、対応が難しい。
 ご機嫌を損ねたら大変なのだ。
 もし仮に文化財の指定から落ちることにで
もなっていれば、執行部は町内からの総攻撃
にあっていたであろう。
 まずは、これで一安心である。